敬天愛人(けいてんあいじん)。西郷隆盛の言葉。
結論から言うと。
リーダーに必要なのは愛です。
もしくは、
一つの突出した能力です。
これからラノベ(ライトノベル)原作のアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ』から、組織論やリーダー論を学びます。
『ようこそ実力至上主義の教室へ』とは
通称、よう実。
あらすじは。
この社会は平等であるか否か。真の『実力』とは何か——。 東京都高度育成高等学校。それは徹底した実力至上主義を掲げ、進学率・就職率１００％を誇る進学校である。そこに入学して１年Ｄクラスに配属された綾小路清隆だったが、学校は実力至上主義の看板とは裏腹に、生徒に現金と同価値のポイントを月１０万円分も与え、授業や生活態度についても放任主義を貫く。夢のような高校生活の中で、散財を続け自堕落な日々を送るクラスメイトたち。しかし、間もなく彼らは学校のシステムの真実を知り、絶望の淵に叩き落とされるのだった……！ 落ちこぼれが集められたＤクラスから少年少女たちが見出すものは、世界の矛盾か、それとも正当なる実力社会か。
A(頭脳)、B(協調)、C(独裁)、D(ボトムアップ)リーダーたち
面倒くさいので、よう実の初期値で話す。
Aクラスは、坂柳がリーダー。突出している点は、非常に頭が良く、頭脳明晰。
Bクラスは、一之瀬がリーダー。突出している点は、協調性が良く、仲がとても良い。
Cクラスは、龍園がリーダー。突出している点は、暴力的で、独裁権が強い。
Dクラスは、綾小路がリーダー？ というかフィクサー。突出している点は、全てであり、ボトムアップの方式で組織を動かしている。
小説では、順位は入れ替わり、A、Ｂ、Ｃ、Ｄと変動する。なので、
坂柳＝頭脳、一之瀬＝協調、龍園＝独裁、綾小路＝ボトムアップとする。
よう実のクラスリーダーは、実は全員リーダーの条件を備えている
最初に述べたが、リーダーに必要な条件は、一点突破した、突出した能力であり、これさえあれば誰でもリーダーになることができる。
あとは、組織が大きくなるにつれて、愛とか徳とか、人徳とかが必要になってくる。要は、カリスマ性だ。
カリスマ性は作れる。
【勇者の話をしよう】
勇者、剣士、魔法使い、僧侶の4人パーティーがいる。
勇者は凡庸なステータスだ。
剣士には剣で負け、魔法使いには魔法で負け、僧侶には回復で負ける。
では、なぜ勇者がリーダーなのか？
答えは、勇者には勇気があるからだ。
リーダーは絶対に行動力を手に入れてほしい。
発達障害が、自営業に向いている理由は、行動力があるから。
勇気があれば、突出した一つがあれば、誰でもリーダーになれる。
勇者は勇気があり、周りの応援を受けて、最後には最強のキャラに進化する。
実は、現在、最低のDクラスに落ちた一之瀬クラス(協調)が一番リーダーに近い
坂柳の頭脳クラスは、他人を脅迫し、駒使いするので、反乱分子がどんどん辞める。まあ、企業ならば、優秀な人材をどんどん加えればいいので、高給取りの大企業に多い。
龍園の独裁クラスは、北朝鮮やロシアを見ればわかるが、独裁国家は最後には内部の反乱を受ける。中小企業のワンマン社長ならば全然問題ないが、大企業になると、一枚岩にいかないのが組織だ。
綾小路のボトムアップクラスは、主人公の綾小路が神のごとくジョーカー的立ち位置なので作中は問題ないが、下っ端が組織を動かしているのは大問題だ。そのうち組織は瓦解する。成長前の堀北では、孤独の女社長なので、組織としては不十分だ。
作中トップクラスに『敬天愛人』を体現しているのが、一之瀬の協調クラスだ。ただ、作中的には、弱点を追加しなければならないので、『宗教クラス』とか『誰もクビにはできないクラス』とか揶揄を受けている。しかし、最低のＤクラスに落ちた一之瀬クラスは、今後、綾小路が加わることによって最強のクラス――組織に変貌する。
よう実の女性キャラのトップは一之瀬帆波かもしれない
最強のリーダーは存在しません。むしろ完璧すぎると、神への反逆になる。
弱点がある、愛嬌のある愛されるリーダーが組織を強くする。
行動力があり、愛があり、徳があり、人徳がある。
頭もそこそこよく、三顧の礼を尽くし、仲間や家族を大切にする。
覚醒した一之瀬帆波は、綾小路のサポートを受けて、最強のリーダーに変貌する予感です。
まとめ
人生は優秀な人を周りに揃えるゲームです。
人を駒使いしてはいけませんし、ワンマン経営なら良いですが、トップダウンで独裁の暴力に頼ってもいけません。
ブラックな大企業が生き残っているのは、潤沢な資金を使い、給料をあげて、どんどん人をこき使い、どんどん人を辞めさせて、どんどん人を雇っているからです。
年収1000万円！ 聞こえはいいですが、社員は胃に穴を開けながら、薬を飲んで働いています。ブラックですね！
坂柳クラスや龍園クラスの組織もありっちゃありですが、やっぱり人、物、金、そして情報を大切にする、一之瀬クラスのような、愛のある、リーダーの元、組織で働きたいです。
経団連に申すことは、旧態依然とした組織はもうダメです。副業を解禁している企業はまだマシですが、これから副業を禁止にしている組織はどんどんダメになっていくでしょう。時代に追い付いていません。諸行無常。ゆく河の流れは絶えずして、です。
綾小路のようなフィクサーを存在しません。トランプの大富豪で最後に残ったジョーカーは負けるのです。
今後、科学の発展により、一人の愛あるインフルエンサー(影響力のある人物)が大企業に勝つ時代がやってきます。